2012年12月5日水曜日

「世襲」ってダメなの!?

歌舞伎の中村勘三郎さんの訃報に、落胆しているちょこ太です・・・
57歳なんて早すぎます。まだまだ円熟期に差し掛かったばかりだというのに。
まだまだなさりたいこと、伝えたいことが山ほどあったことでしょう。今朝は、悲しく残念な朝になってしまいました。

・・・・・・と書いていると、選挙カーが通っていきましたよ。
対立候補に「世襲」と批判されている若手で、おぼっちゃんと揶揄されていましたが、最近良い顔になってきているようで、腹が据わってきたのかなと勝手に思っている方です。

それにしても、世襲って、それ自体が批判されるようなことなのかなと、私は疑問なんですよ。

歌舞伎役者が幼い頃から自然に芸に接して、憧れや尊敬を持って親の背中を追うように稽古を重ねることは、良く知られていますよね。物心付く前から、日常の一つ一つから、修行をしているように見えますし、事実、基本がしっかりと入っている分、何をやっても存在がぐらつかないと感じています。歌舞伎に限らず、狂言もそうですし、伝統芸能って、そうでないと身につかないみたいですよね。
生まれ育った環境というものも、能力を助ける大きな要因だと思いますから、当然といえば当然です。

親の背中を見て、親の姿、その有り様を通して、幼い頃から馴染んでいた世界に、成長した後に自らも飛び込むということは、とても自然なことのように思われます。

そうであれば、政治家とて同じなのではないのでしょうか。
なにより代々政治家という家系なら、日本にとって安心ですし。


何事においても、機会は平等という考え方には異議はありません。
しかし、天賦の才が平等に備わる訳では無いのと同様に、個々の能力には努力だけでは埋められない差があることも事実でしょう。

持って生まれた能力と、それを伸ばす環境と、発揮する場と、評価する人が揃って、はじめて開花する、その才能に接する時、感動を覚えずにはいられません。

恵まれた才能に驕らず、活かす為に精進する全ての方に、幸あれと祈ります。

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