2013年4月21日日曜日

岩井直溥さん

日曜朝の定番「題名のない音楽会」
今日のテーマは、岩井直溥さんでした。

吹奏楽をなさっていた方にはおなじみの方ですね。
私は学生時代に、ヒーヒー言いながら吹いた覚えがあります。
「ポップス描写曲 メインストリートで」
さすがにコンクール課題曲当時ではありませんが。

その岩井直溥さん、番組の中で吹奏楽コンクールについても話していらっしゃいました。今年24年ぶりに課題曲を書き下ろされたそうですので、以前との違いを感じられてのことだと思います。
現在の吹奏楽コンクールについての言葉ですが、そのまんま現在のフィギュアスケートにも当てはまりそうに感じましたので、ご紹介しておきますね。



「もう、びっくりしたんですよ。今の審査って言うのは、なるべく細かく一つ一つに注意をこうだこうだと書いといて、それをしないのを減点にしてるらしいんです。そしたらそれは、みんな同じになっちゃうじゃないですか。演奏って言うのは団体によって違うのが、本当は普通で、指揮者が代われば演奏も変わるんだから、それじゃダメなんですかと言ったら、いやあ、それじゃ点数が付けられないって言うんですよ。もうちょっとやっぱし、一人一人の味が違うって世の中作らないと、規格品ばっかりじゃつまんないですよ。」

岩井直溥さんが現在の吹奏楽コンクールに警鐘を鳴らしていらっしゃる要約は、
「作曲家には楽譜に演奏指示を細かく書くように要求」
「楽譜通り忠実に演奏しなければ減点」
「演奏家・指揮者によって演奏が変わるのが『音楽の醍醐味』」
と字幕でまとめられていました。



結局、運営者・採点者の都合によってルールが変えられ、本来の姿から離れてつまらなくなってしまうのですね。
音楽番組を観ながらフィギュアスケートを思って、その通りだぁと叫ぶ、これってどうなんだろうと一瞬思いましたが、日常の全てのことに、こうした歪みが溜まっているのではと考えた方がいいいのかもしれません。

管理者の便宜を図る為に、本来の目的や意義が失われることがあってはなりません。
目を逸らさずに認めて、改善しなければ!



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