2014年3月30日日曜日

権力と責任

フィギュアスケートを通して感じたこと、それは日常のあれこれから感じていたことと、根を同じくするものだった気がします。
例えばそれは教育の場であったり、企業の中であったり、政治であったり、ありとあらゆる場で日常的に感じてきたことです。

人は皆、無知であり、未熟であり、間違うものであると思います。当たり前のこととしてそう思うのです。そして、そのこと自体は、決して咎められるほどに悪いことでも何でもないと思うのです。
そのことを無理やり正当化して、権力をもって他に強いない限りは。

未熟であり至らないからこそ、謙虚に耳を傾け、他者を尊重し、認め合ったり諌め合ったりしながら生きていくものではないかと、そう思います。そのためにこそ必要な、指導者であったり責任者であったりするのではないでしょうか。その立場であっても人である限り、当然、未熟さや至らなさや間違いを避けることは出来ません。導くためには自身もまた、日々向上を続けるべく努めねばならないでしょう。
他者を尊重し、認め、敬意をもって接していれば、過ちは自然と正されて、軌道を常に修正しつつ進むことができるでしょう。しかし、もしもそこに、慣れや慢心や驕りが根付いてしまったら、どうなりますか。向上を止めてしまったら、どうでしょうか。

人は弱いもので、高い地位や評価を持ったり、強い権力を持ったりしたままで、冷静にかつ厳しく自分自身を評価するというのは、なかなか出来ません。ともすれば楽な方へ、心地よい方へと流されてしまうものです。個々ではもちろんのこと、集団なら尚更流されぬ強さは、並大抵では持ち得ません。だからこそ、指揮を執る者は、より厳しく自身を律してゆかねばならぬはずです。権力を持つ者ほど、より厳しくそうあらねばならないのです。その姿そのものが、集団を導いていく方向を決するのだと思います。


今、フィギュアスケートを競技として見る時に、ごく一部の人を除いては、その厳しさや緊張感を感じることができません。審判団にも、ISUの面々にも、スケ連のお歴々にも、感じることはありません。その姿勢こそが、フィギュアスケートという競技を崩壊させたと、そう言いたいと思います。
正す機会はたくさんあったと思います。それなのに彼らには、それを正す気概どころか、認める勇気すら無かったのです。目を瞑っても顔を背けても、危機が去る訳ではありません。本質を見極めて必要な措置をとるという、リーダーがすべき危機回避をしなかった彼らが、より大きな危機を招いたのです。

ぎりぎりで回避できるのか、否か。

結果とその責任は、いつものように選手に被せたりなぞせずに、責任者たる方々に負うていただきたいと思います。

2014世界フィギュア

浅田真央選手の集大成の演技を、テレビ観戦ではありますが、確かに見届けました。

言葉では表せない気持ちを、お分かりいただけるでしょうか。

私は彼女の演技がとても好きです。
魅かれます。
他に比べる人が無いくらいに魅かれます。訳や意味を語る必要がないほどに、圧倒的な存在感と表現力、ただひたむきにフィギュアスケートの完成形を求める姿、全てに。

だからこそ、これはおかしい、何とかできないものかと思ったのでした。
一人一人の力は小さくとも、大勢が集まれば、そうも思いました。
結局何も出来なかったなぁと、あたりまえのことを今、改めて考えています。

ただ、確かに変わったこともあると思うのです。少なくとも私にとってはそうです。

見ないふりをしていた様々なことを「見る」「見ようとする」ようになったことが、一番大きな変化でしょうか。学生時代の「お勉強」とは違う「考える」ということを、人として取り戻したような気がしています。

これからのことを聞かれて「ハーフハーフ」と答えた真央さん。どんな答えであっても、私は彼女の決断を支持するでしょう。
演技後のインタビューでの浅田選手の表情が、戦う選手のそれではなくなっているように感じたのは、気のせいかもしれないしそうではないかもしれない。決めるのは「浅田真央」、それでいいし、それしかないと思うから。

「浅田真央」の登場によって変革をもたらされたフィギュアスケートの世界が、
「浅田真央」によって善も悪もあぶり出されて、
「浅田真央」の退場と共に終焉する、そう感じています。
後に残るのは何なのでしょうね。
それを見届けて、その後自分はどうするだろうかと、思ってみてもはっきりとは見えてきません。

2014年3月22日土曜日

騒々しくなってきましたか?

「採点」めぐって提訴だそうですが、「金メダル」じゃないなんて、納得いかないってことでしょうか。
以下それぞれ、朝鮮日報日本語版、中央日報日本語版、ロイターからの引用です。

(朝鮮日報日本語版) フィギュア:「キム・ヨナ採点」めぐりISUに正式提訴

朝鮮日報日本語版 3月22日(土)9時54分配信
 大韓体育会(キム・ジョンヘン会長)と大韓スケート連盟(キム・ジェヨル会長)は21日「ソチ五輪フィギュアスケート女子シングル競技の採点結果について、国際スケート連盟(ISU)の懲戒委員会に提訴する」と発表した。

 ソチ五輪でキム・ヨナ(23)はロシアのアデリナ・ソトニコワ(17)に次ぐ2位になり「採点が不公正だった」という声が上がった。キム・ヨナのファンたちは「採点について提訴せよ」という内容の新聞広告を出したり、大韓体育会の前でデモを行ったりしていた。

 大韓体育会と大韓スケート連盟は「倫理規定違反」を掲げ、ISU懲戒委員会招集と調査着手を要請した。問題視している点は大きく分けて三つある。まず、ロシア・フィギュア連盟の元会長であり、ロシア・フィギュア連盟現事務総長であるワレンティン・ピセーエフ氏の夫人、アラ・シェコフチョワ氏が審判に加わり、競技直後にソトニコワをハグをした。審判の一人ユーリ・バルコフ=ウクライナ=は1998年の長野五輪時、カナダ人審判に八百長を提案していたことが2002年に明らかになり、1年間の資格停止処分を受けている。審判たちが不公正な採点をしたという疑惑もある。キム・ヨナは同日午後、マネジメント会社のオール・ザット・スポーツを通じ「ソチ五輪に韓国代表として出場した選手として、大韓体育会と大韓スケート連盟がISU懲戒委員会に提訴した決定を尊重し、その意思を謙虚に受け止める」とコメントした。



大韓体育会・スケート連盟「キム・ヨナ判定不利益」提訴

中央日報日本語版 3月22日(土)11時1分配信
大韓体育会とスケート連盟が21日、キム・ヨナ(24)のソチ冬季オリンピック(五輪)判定不利益に関し、「判定が覆されるのは難しいが、不適切な審判構成など非倫理的な問題は放置できない」とし、国際スケート競技連盟(ISU)懲戒委員会に提訴した。

キム・ヨナは同日午後、「体育会とスケート連盟の決定を尊重する」という意向を明らかにした。
 


フィギュア=韓国五輪委、キム・ヨナ「銀」で異議申し立てを決定

ロイター 3月22日(土)11時29分配信
[21日 ロイター] -韓国オリンピック委員会(KOC)は、ソチ五輪のフィギュアスケート女子シングルでキム・ヨナ(韓国)が銀メダルに終わったことを不服とし、国際スケート連盟(ISU)に対して審判団の構成についての異議を申し立て、調査を求めることを決定した。

ソチ五輪で連覇を狙ったキム・ヨナは、ノーミスでフリーの演技を終えたが、地元ロシアのアデリナ・ソトニコワに次ぐ2位に終わった。ソトニコワはフリーの演技でダブルループのジャンプの際に両足着氷という場面があったが、9人のメンバーからなる審判団はソトニコワにキムを上回る点数をつけた。

KOCと韓国スケート連盟(KSU)は声明で異議申し立ての決定を発表。異議申し立てをすることにより国際審判員との関係を損なう可能性があり、慎重な行動が求められたが、KOC関係者は「韓国と国民にとって何が最善かを考えたうえで結論を出した」と説明した。
 
 
 
引用、以上です。
納得いかないから隠してることを明らかにしてほしい、そう思っているのはキム・ヨナさん側だけじゃないと思うんですがねぇ、いろいろと。
前回五輪から公表してもらえばいいんじゃないでしょうか。どの審判がどんな採点をしたのかが明らかになるだけでも見えてくるものが多いんじゃないでしょうか。
もう全部ひっくり返さなきゃ、どうにもならないところまで来てると、私は感じておりますが、どうなることでしょうね。騒いで終わりのような気もしますし。保身を図りたい人が多すぎるでしょ、多分。
 
真央さんが鳴らした警鐘は、まだ鳴り響いていますよ!

2014年3月16日日曜日

『大ちゃん*28th Birthday ファンの集い』

行ってまいりましたよ、「大ちゃん*28thBirthday ファンの集い」に!


私自身の結婚記念日でもありましたので、夫婦で参加してきました。(夫よ、つきあってくれてありがとう!)
総勢50名で、食べて話して、とっても楽しく過ごせました。主催者の皆様、参加者の皆様、ありがとうございました。
大ちゃんのご両親への寄せ書きをして、大ちゃんへのメッセージを寄せ書きして、大ちゃんの似顔絵入りのバースデーケーキをみんなでいただきました。
とは言え、大ちゃんの顔にナイフなんて入れられないっ!の声多数で、顔の部分はそのままご両親に届けて下さることになったことも、ご報告しておきますね。
横濱からいらっしゃった方、京都や奈良、大阪からの方、皆様大ちゃんを応援する想いは同じだと確認できた幸せを、どうぞご一緒に感じてくださいませ。

そうそう、前回バンクーバー五輪と世界選手権の後に、倉敷で行われたパレードの様子を、ちょっとご紹介させてくださいね。今日、私もプリントアウトして持参すればよかったと思ったもので。

 

 
 
こんなに盛り上がる倉敷市民は、めったに見られるものではありません。高橋大輔選手なればこその大声援が、倉敷駅前通りに響いていたのは忘れられません。

今日、お話出来た方々は、あちこちの試合で応援されている熱~いファンの方々でした。グランプリシリーズやソチにもいらっしゃったそうです。どの会場でも高橋選手を応援するファンの数は、飛び抜けて多いそうです。大ちゃんのバナーやバナータオルで埋め尽くされる会場の様子をうかがって、メディアがいかに偏った報道をしているかも再確認いたしました。私が直接見聞したものではありませんので、ここでの言及は控えますが、お察しください。
あ!お心当たりの方がいらっしゃいましたら、ぜひコメント欄でお教え下さいませ。
お待ちしております・・・・・・


追記・・・・・・倉敷観光WEBの「倉敷観光ブログ」にも、当日の様子が紹介されています。
http://www.kurashiki-tabi.jp/blog/?p=23116
 掲載されている写真を拝見すると、「おぉ、同じテーブルでお話しした方々だわぁ!」と、ちょっとうれしくなりました。集合写真は送って下さるということでしたので、楽しみです。
追記としていくつか思い出したことを、と思いました。くらしき街角コンシェルジュさんは、限られた会費から会場と食事とケーキをご用意くださるのみならず、大ちゃんに、28本のバラの花束や、メダルを作成して贈って下さったりと、細やかに配慮してくださっていました。スケートクラブの皆さんの演技というサプライズもあり、これからの楽しみも増えようというものです。
くらしき街角コンシェルジュさま、ありがとうございました♪
       

2014年3月4日火曜日

世界選手権・・・・・・

欠場の選手が多いようですね。
オリンピック直後ですもの、欠場者が多いのは恒例のことかもしれません。モチベーションが上がらない、それも無理からぬことでしょう。チャン選手も、デービス/ホワイト組も、ゆっくり休んでほしいと思います。

欠場で心配なのは、高橋大輔選手です。
五輪も無理してたはずですもの。もちろんゆっくり休んでほしい・・・・・・
ただただ心配です。